【地域創り】地域のチームの力を築く「地域ぐるみ」

【地域創り】のコラムは、「外国人の増加」と「地域住民の幸せ」が両立する地域創りとその連鎖におけるポイントを紹介しています。

 

本記事は、以下の疑問にお答えしています。

  • 地域創りに大切な「チームの力」とはどのようなものなのか?
  • チームの力を得るためには何をすれば良いのか?

 

【地域創り】地域のチームの力を築く「地域ぐるみ」

【地域創り】地域のチームの力を築く「地域ぐるみ」

 

外国人と共存共栄し、そこに居る全ての人にとって幸福感と充実感を感じやすい豊かな地域を実現するために必要な8要素の中のひとつが、⑧地域の力=チームの力です。

日本人と接した外国人が「心と心の通い合い」を得て、 「この人と触れ合えたことで、私の心は温かくなった」 「この土地を訪れたことで、幸せを得た」 と感じる瞬間を創り出す要素は、外国人との 良質なコミュニケーションを築くための8要素です。

【地域創り】「外国人との良好な異文化コミュニケーションに必要な8要素」記事はこちらから

 

環境問わず大切なチームの力

強く豊かな地域の力を築く要素は、環境問わず同じです。

企業であれば「組織の力」、団体スポーツでは「チームの力」。地域の力、家族の力。

 

チームの力の重要性については、以下の記事をご覧ください↓

 

豊かな地域には ”地域の力” が隠れている

たとえば、ホテルや店舗、航空機内等で顧客対応の仕事で責任者を経験したことがある人にとっては常識でしょうが、通常のサービスを滞りなく提供しても、お客さまはサービスのファンにはなりません。

 

お客さまや、その地を訪れた人がそのお店やサービス、地域のファンにまでなる状態が継続する時、そこに居て幸福感と充実感を感じる時は、どのような場合でしょうか。

一人の優秀な従業員や、一人の心温かい住民から、一度良い対応してもらった時でしょうか。それで本当に充分でしょうか。

 

実は、お客さまや外国人が、サービスや地域のファンにまでなる時には、二つの重要要素が隠されています。

このどちらかが欠けても、人々から継続して愛されることは難しいのです。

 

その二つの条件とは、

「チームの力」心と心が通い合う体験です。

 

本記事では、グローバル化における理想の地域創りに必要なチームの力について確認していきましょう。

 

チームの力

チームの力は二種類の要素から成り立ちます。

 

一つ目は、チーム=地域内の、どの住民が外国人とコミュニケーションを取っても、コミュニケーションの質が高いレベルで安定しているという「安定」の力です。

住民Aさんが、いくら素晴らしいコミュニケーションを取っても、別のBさんがその方を不愉快にするコミュニケーションをすれば、結果として外国人は幸福感を継続して感じることはできません。

 

二つ目は、一人の住民が出す成果を、多くの住民で掛け合わせて生まれるチームの相乗効果「連携」の力です。

様々な視点で意見を出し合い、互いを助け合い、相手にとっての「動きやすさ」を常に考え思いやりながら共に、一人の外国人を笑顔にしようと動く住民たちの強くしなやかなチームの力は、地域のコミュニケーションの質を支える大切な要素です。

 

二つ目は、一人の住民が出す成果を、 多くの住民で掛け合わせて生まれる チームの相乗効果「連携」の力です。

 

この両方が備わっている強く豊かな安定チームを築くことが、そこに居る人々の幸福感を高め、訪れた外国人の満足度も高め、豊かな地域創りに繋がっていきます。

 

 

チームを築き上げる「担当者」

それでは、強く豊かな安定チームを築き上げる担当者は、誰でしょうか。

自治体職員、リーダーシップがある住民、地域内の「誰か」ですか?

企業であれば、上司、先輩、組織内の「誰か」ですか?

 

いいえ、違います。

 

そのチームの中にいるひとりひとりです。

先輩も、後輩も、自治体職員も、大人も、子供も、あなた自身も、チーム内に存在する全ての人が、安定チームを築き上げる担当者です。

年齢、経験、役職、部署、国籍、性格など、関係ありません。

なるべく多くで共に力を合わせ、安定チームを築き上げます。

 

「地域創りの担当者」については、こちらの記事↓をご覧ください。

 

強く豊かな安定チームを築き上げるには

強く豊かな安定チームはどのように創られるのでしょうか。

外国人がその地域の誰とコミュニケーションを取っても、心温まるコミュニケーションを手に入れるには?”やっぱりこの地域/日本はいいな”と感じるには?

 

①地域のなるべく多くの人が「当事者意識」をもつ

まず、当事者意識が大切です。

 

次に、

②「自分に」できることを考える

あなた自身がチームの「安定」を創り上げる一員になるために必要だと思う能力や要素を挙げてみてください。

そして、その能力や要素を手に入れるために、あなた自身にできる具体的行動を挙げてみてください。

 

大切なことは、自分にできることを考える視点です。

「自治体がもっとこうしてくれれば」「住民がもっとこうなってくれれば」という他者を動かす視点ではなく、その理想を実現するために、自分に出来ることを探す視点で一人一人が考えることが大切です。

 

その自立した考え方が集まれば、結果、他者や環境は、理想通りにスムーズに変わりやすくなります。

 

③他者を変えようとしない

「他者が変わらなければダメ」などという視点は、抗議を生み、人々に団結を生み、力で他者を変える結果をもたらすことがありました。

 

しかし、これからの時代で、継続して成果を出すアプローチは、力を使うことではありません。団結で戦うことでもありません。

それぞれの立場を受入れ、全ての人の存在を尊重しながら、愛を持って信念を語ることです。

 

「そんなんじゃ、世の中は変わらないよ」という時代は終わりました。

愛から生まれる言動しか、もう世の中を変えることはできません。

尊重と愛の意識で相手を受入れながら、両者にとっての理想へ導く、それが、持続可能な発展を支える唯一の視点だからです。

 

時代・世界・日本・人類は、更に持続可能な発展を真剣に望むように変わります。

力、強さによる変化は、どこかに無理、犠牲、偽り、シワ寄せが生まれ、持続可能な発展を遠ざけます。

 

地域のチーム力を高めるために必要な要素

良質なコミュニケーションを生み出す地域/チームに共通していることは、以下の要素が備わっていることです。

ビジョンの共有同じ理想へ向かって共に力を尽くす仲間(地域の人)と足並みを揃える
感謝他者や地域の存在があるからこそ自分の居場所・生活・人生がある
尊重自分に考えや気持ちがあるように仲間にも大切にしたいものがある
配慮仲間の頑張りや気持ちを自分事のように大切に思い心を配る
おもいやり仲間の働きやすさや幸せのために自分にできることを考える
支え合い仲間の働きやすさや幸せに繋がる行動を積極的に見つけ出し行う
PDCAサイクル環境を良質にしていくために考え動くことが当たり前という風土

 

地域環境を思い浮かべ、上の要素を意識した行動を考えてみてください。

 

強く豊かな地域の存在は、人々の生きやすさ、楽しさ、やり甲斐を生み、ひとりひとりのコミュニケーション能力が成果(=そこに居る人々の幸福感や充実感の創造)に繋がるための土台になります。

◆地域のチームの力を築くために

  1. 地域の出来るだけ多くの人が当事者意識をもつ
  2. 自分にできることを考える
  3. 人を変えようとしない

 

 

地域としてできること

自治体の方にしかできないことは、たとえば以下のようなものがあります。

  • 多様性の時代、これから地域がどのように発展してほしいのか?という自治体の方としての想いをもち、なるべく地域へアウトプットする
  • 理想の地域を創るために踏まえたい要素(8要素など)を、地域の方になるべくご理解いただく
  • チームの力は、力やインパクトを以て築くことはできないことを踏まえ、地域の方を受入れ尊重する
  • 自治体の担当者として、自分にできることをしながら、自治体として動く道を拓く

 

35年間、地域創りと外国人誘客を両立させた「観光地・箱根を支えた心」記事はこちらから

 

YouTube「地域創りは地域ぐるみで」

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