【地域創り】観光公害はOne Teamの意識が助ける
【地域創り】のコラムは、「外国人の増加」と「地域住民の幸せ」が両立する地域創りとその連鎖におけるポイントを紹介しています。
本記事は、以下の疑問にお答えしています。
- 観光公害に苦しむ中、地域創りは難しいのではないか?
- 自治体や住民の心は、観光公害とどう向き合えば良いのか?
Contents
【地域創り】観光公害はOne Teamの意識が助ける
前回のコラムでは、外国人とは共存する地域創りや、良質なグローバルコミュニケーションが、地域や人々にとって何故大切なのか?という、根本的な部分を確認しました。
地域創りやコミュニケーションの目的は、
- 外国の方と日本人住民が関わる中で、多くの幸せを感じること
- 1を通した、更に心豊かな地域創りとその連鎖
でした。
イメージで言えば、言葉関係なく心を通わせ、互いを温かく受入れ、笑顔を交わし、楽しさや幸せを感じる外国人と地域住民が増える連鎖が広がる情景です。これが、目的=理想のビジョンです。
グローバルコミュニケーション講義をする講師は、良質なグローバルコミュニケーションによる効果は、日本中、世界中の幸せへ繋がっていると思っています。どこか特定の地域の一人勝ちは、望んでいません。
多様性が豊かに共存共栄する地域の連鎖を、日本中、世界中に望んでいます。
この望みは、地域創り、社会創りを担う人々と同じだと思っています。
厳しい現実がある
しかし、一人でも多くの人に知ってほしい、厳しい現実もあります。
それは、外国人の異文化を受け入れた方が良いことも、もてなしの心を持って接した方が良いことも、頭では理解しているけれど、心が理想通りに動かない人々が、日本には沢山いるということです。
そのような人々は、既に長い期間、日本の代表的な観光地や、様々な地域で外国人の行為と向き合い、時に被害を被り、心が疲弊してしまっています。観光公害です。
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異文化の「受け入れ」や「もてなし」の気持ちも最初はあったけれど、その気持ちが、悔しく悲しい現実に押し潰されてしまっています。
外国人に対してマイナスな感情を抱くようになった自分自身に対し、時に自己嫌悪を感じながら、苦しんでいる人々が実際に多くいるのです。
心が優しさを取り戻すまで充分休む
疲れてしまった人は、心が優しい気持ち溢れる豊かな以前の状態に戻るまで、ゆっくり休んではいかがでしょうか。
無理して笑い、無理して受入れることをやめ、自分を責めることもやめたほうが良いと思います。
疲れた方々、その時最善と判断したことを行いました。
それは辛い経験とも言えますが、のちの明るい未来を築く大切なキッカケになることがあります。
辛い経験は、今後に活かす、又は、誰かに活かしてもらえることができれば良いと思います。
あなたは、世界的に見て異文化不慣れ大国に日本において、日本中の大勢の人々を代表して、その辛い経験をしてくれたのです。ありがとうございます。
もう一つ大切なことは、その時、物事がうまく進まなかった原因を他者や不完全な環境に見出すことは控えましょうということです。犯人捜しをしても、心は元気になりません。
あなたを傷つけた外国人個人を責めても、その国籍の人々を心の中で拒否しても、虚しい気持ちになると思います。
また、その他の人々も、あなたが精一杯だったように、その人なりに精一杯対応していました。
大切なことは、経験が未来に活きることです。
◆観光公害に疲れてしまった人は
- 自分の頑張りを労い、心を休め、今頑張れる人に任せる
- 無理して笑い、受入れることを休む
- 他責をやめる
- 経験は、今後に活かす、又は、誰かに活かしてもらい、理想の地域創りに繋げる
- もし心が復活した時は、先を任せた人たちを支え、豊富な経験値を理想の地域創りに大いに活かす
それでは、その他の人の役割について考えてみましょう。
【その他の人々の役割】心が前向きな人々がトータルで日本を支えれば良い「One Team」
たとえば、観光公害に苦しむ地域や、京都は、どのようにして心を復活させれば良いのでしょう。自力で踏ん張り、耐えろ!というのは寂しく感じますね。
京都の人々の心が回復するまでは、京都以外の各地域の人々が、それぞれの地域、役割で、外国人とのコミュニケーションを豊かに築きながら、その元気がいつの日か京都に伝われば良いのではないでしょうか。
同じ地域の中にいる、前向きになれる人・自治体の方が、今は率先して多様性を受入れた新しい地域の創造に力を尽くしてはいかがでしょうか。
One Teamの意識です。
観光地の人々や、自治体職員や住民など、私たちに先駆けて困難に立ち向かった人々の奮闘に感謝し、彼らの経験に学び、そして、彼らを休ませてあげましょう。
そして、補い合って、その地域や日本が隅々まで笑顔で溢れ、心豊かになれば良いと思います。
One Teamを体に置き換え考える
One Teamを、体に置き換えてみてください。
たとえば、観光公害に苦しむ京都であれば、位置からして、だいたい左腰です。
もし人が、左腰を痛めてしまったら、その人の左腰以外の体のパートは、左腰を治すために動きます。
脳で最寄りの病院を思い出し、目と手でスマホを操り調べ、足で歩いて病院へ行き、その他のパートは、左腰になるべく負担を掛けないよう無意識に動きます。
脳は北海道?手は能登半島あたり?足は近畿~九州?北海道(脳)から沖縄(つま先?)までが、一丸となって動き、京都(左腰)を治そうとします。
そして、左腰が治ったら、全身は喜びます!頭・心はウキウキ、足はルンルンです。
日本はOne Team です。地域もOne Team、世界もOne Team です。
◆One Team Japanと言えば
2019年ラグビーワールドカップで日本代表を世界ベスト8に導いたジェイミー・ジョセフ監督の言葉。
「例え選手の能力がバラバラでも、全員が同じ方向を向いていれば、チームは必ず強くなる」
スムーズな地域創りのために
前回のコラムでお伝えした「スムーズな地域創りのために」の3番目。
◆スムーズな地域創りのために
- 地域が目指す「理想の地域像=ビジョン」を確認すること
- ビジョンには、利己主義など持続可能な発展を妨げる意識を含まないこと
- 理想の地域創りが、他者や他地域の幸せにも繋がっていると知ること
正しい目的で地域創りを進め、自分たちの地域が豊かになっていくことは、図らずも、他者や他地域の助けになることがあります。
小さな町々の豊かな心は、豊かな地域・日本創りに、確かに繋がっていくことを知っていることは大切です。
▶YouTube「One Teamの意識が豊かな地域を作るスタート」はこちらから
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