【地域創りの真基準】自治体・住民の異文化コミュニケーションの目的

本記事は、以下の疑問にお答えしています。

  • グローバル化における「地域創り」が目指す理想とは?
  • 自治体や住民が異文化理解やコミュニケーションを学べば充分なの?

 

【地域創りの真基準】自治体・住民の異文化コミュニケーションの目的

【地域創り】真基準「自治体・住民の異文化コミュニケーションの目的」

 

一般的に、グローバル化が進む地域では、異文化理解・コミュニケーションが欠かせないと思われるかもしれません。

しかし、最初に確認したいことは、それらを学び、地域へ広める目的です。

もし異文化コミュニケーションセミナーを導入する場合は、コミュニケーション力を高めた先に、自治体や住民の方は何を目指しているのか?という部分です。

 

◆地域創り・異文化コミュニケーションの目的

  1. 外国の方と日本人住民が関わる中で、多くの幸せを感じること
  2. 1を通した、更に心豊かな地域創りとその連鎖

 

上記が地域創り・異文化コミュニケーションの目的ですが、大切な部分なので、以下詳しく記していきます。

 

良質な異文化コミュニケーションの定義

まず、良質な異文化コミュニケーションの定義を確認したいと思います。

外国人との共存共栄が進む中で求められる異文化コミュニケーションですが、これは必ずしも語学力がポイントではありません。

◆良質な異文化コミュニケーションの定義

国籍・世代・文化の壁を越え、互いに受入れ・尊重・敬意・思いやり・感謝を抱く人同士が交わすコミュニケーション

 

英語なのか、日本語なのか、分かりませんが、国籍、世代、文化の壁を越えて、心豊かな人同士が、互いを受入れ尊重し、思いやりある行動によって生まれるコミュニケーションが、良質な異文化コミュニケーションです。

 

理想の地域とは

次に、「グローバル化における理想の地域」を確認しましょう。

◆グローバル化における理想の地域

良質な異文化コミュニケーションによって生まれた人間関係や地域風土によって、国籍問わずそこにいる人々の心が満たされ、誰にとっても住みやすく、発展を続ける地域。

  • 助けが必要な人を積極的に見つけ、手を差し伸べる人々と自治体から成る地域
  • 他者をより幸せにすることに喜びを感じ行動する人々と自治体から成る地域
  • 持続可能な発展へ繋がる真の価値を見極められる人々と自治体から成る地域
  • 持続可能な発展へ繋がる価値へ人・資源・お金が循環する地域

 

◆持続可能な発展へ繋がる価値とは

  • 犠牲・我慢・強制・無駄・無理・偽り・利己主義・短絡的思考による行動や判断がない場所から生まれる価値
  • 自己の利益を優先させたり、他者貢献を言葉だけで掲げている組織・人ではなく、他者貢献意識よる活動を当然とし、その結果として利益と信頼を得ている組織・人から生まれる価値

 

▶YouTube「多様化が進む中での理想の地域とは」

 

では、理想の地域創りの担当者は誰でしょうか?

 

地域創りの担当者とは

理想の地域創りを実現する担当者は、当然ながら、自治体職員の方と地域の方、両方です。

たとえば、自治体の方がいくらより良い地域創りを目指し、住民の力も必要だと思い動いても、自分が暮らす地域に何の思いもなく「単なる場所」としか考えない住民が多ければ、地域創りは大変でしょう。

たとえば、地域に豊かな心や言動が行き交わない場合、原因は自治体だけにあるのではなく、地域創りを自治体任せにし、責任を他者へ押しつけ、根深い依存心をもつ住民にも当然あるでしょう。

◆地域創りの担当者

地域創りの担当者は、その地域を構成する一人一人。

  • 「住民なくしてより良い地域は実現できない」と考え、住民の思いを大切に見守り、時に導き、時に導かれる自治体の存在
  • 自分たちの人生を豊かにもする地域創りは、自治体の力を借りながら、自分たちが主体となって行うと考える住民の存在
  • 事業を行う地域への感謝・敬意・貢献を形にして表わすことが使命のひとつだと考える事業者の存在

 

以上、良質な異文化コミュニケーションの定義、理想の地域、担当者について確認しました。

中には、そんなこと分かりきっていると思われる方もいるでしょう。

しかし、自治体・企業・学校などでグローバル教育を続ける私達が、このことを敢えて最初にお伝えするには理由があります。

それは、目的・目標意識が正しく設定されているかどうかは、取組み効果、教育効果に非常に大きな差を生むけれど、正しく設定しないまま地域創り、組織創り、人財基盤創りなどに取り組む地域、組織、学校、人々が多いと実感しているからです。

 

地域創りの担当者とは

 

ここで、理想の地域創りに良い影響を与えない取組みや意識についてもお伝えします。

 

理想の地域創りに繋がらない取組みや意識

例えば、

  • 他府県より多くの外国人から選ばれる県になる
  • 外国人から選ばれる都道府県順位を上げる
  • 隣接地域より外国人に選ばれ有名な地域になる
  • どの地域にも勝る観光収入を上げる

 

このような、”自分の地域が一番になりたい””他地域より選ばれたい”という自分にとっての利益を何よりも追求する自分ファースト視点による考えは、良質な地域創り・異文化コミュニケーションの目的にはなり得ません。

自分ファースト視点によるコミュニケーションも、事業も、教育も、成果は出なくなりました。

少し前までは、自分ファースト主義者も利益を上げ成果を出していましたが、時代は変わりました。

相手や地域社会、皆にとってHappyがもたらされるものが、成果を出せる唯一の価値になりました。

時代が、持続可能な発展を望んでいるからです。

 

地域を訪れる外国人を満たすために住民を犠牲にしたり、両者を満たすために自治体が犠牲になったり、他地域と外国人を奪い合ったり、自分たちの価値を証明するために他者批判をしたり、、、このような利己主義・犠牲・シワ寄せが横行していては、その地域は発展しません。

更には、そのような横行している価値と、選ぶべき真の価値を見極めながら地域を創ることが大切です。

 

異文化コミュニケーションの目的

冒頭でお伝えしましたが、異文化コミュニケーションの目的は以下2点です。

  1. 外国の方と日本人住民が関わる中で、多くの幸せを感じること
  2. 1を通した、更に心豊かな地域創り

 

イメージで言えば、言葉関係なく心を通わせ、互いを温かく受入れ、笑顔を交わし、楽しさや幸せを感じる外国人と地域住民が増える連鎖が広がる情景です。これが異文化コミュニケーションの目的(理想のビジョン)です。

 

地域を訪れる外国人を満たすために住民を犠牲にしたり、 両者を満たすために自治体が犠牲になったり、 他地域と外国人を奪い合ったり、 自分たちの価値を証明するために他者批判をしたり、 このような発想では、その地域は発展しません。

 

◆講師の立場から

余談ですが、自治体にて異文化コミュニケーションセミナーを行う講師が抱く理想のビジョンは、”その地域の幸せ”で止まっていません。良質なコミュニケーションによる効果は、日本中、世界中の幸せへ繋がっていると思っています。

ある特定の地域だけの一人勝ち、日本だけの一人勝ち、そのような理想にはお役に立てませんし、そのような理想は、もう叶いません。

 

実は、過去を思い返すと、理想のビジョンを掲げれば、多くの人々は、諦めのため息を漏らしました。「理想は分かるんだけど・・・」と。(過去について

しかし今、「やっぱり、そうでなければうまく行かないのか・・・」という声が増え、時代は確かに変わったと感じます。

 

その地域にとっての”本当の発展”を願うから、理想を持った地域創りが大切だと思っています。

その理想とは、自分ファースト視点ではなく、他者の幸せを願う視点です。

本来、日本人が得意とする視点です。

ビジョンで会社が変わる時の条件/企業の存在意義・パーパス

 

その地域にとっての”本当の発展”を願うから、 理想を持った地域創りが大切だと思っています。 その理想とは、自分ファースト視点ではなく、 他者の幸せを願う視点です。 本来、日本人が得意とする視点です。

 

スムーズな地域創りのために

外国人と住民両者の幸せという理想を掲げ、追求することは、成果を手放すことには繋がりません。

外国人を幸せにするイコール集客を諦める・・・?地域住民の犠牲をなくすイコール外国人とは共存できない・・・?そんなはずはありません。

実際、国籍問わず関わる人々が幸せである場合、その幸せの実現を追求する過程で、成果は出ます。

その過程で、外国人から愛され、選ばれます。

他地域に勝つことよりも豊かな成功を得ます。

いずれの成果も、”その過程で”出ます。

 

外国人に訪れてもらうこと、他地域に勝つこと、という自分ファースト視点を目的にしていれば、それさえ叶いません。

自分ファースト視点では、持続可能な発展へ繋がるための正しい判断が下せないからです。

人々や地域、日本、世の中などの幸せを目的に動くから、自分ごとの目標が”過程で”叶います。

 

外国人に真の幸せを感じて貰える地域が、選ばれない訳がありません。

住民や外国人に真の喜びを与える価値から、評価やお金が遠ざかる訳がありません。

”真に”他者の幸せの追求をしていれば、目標は叶うモノではないでしょうか。

 

なかなか目標が叶わない時は、「現実は理想と違うから」と諦め、理想を手放している時や、利己主義で動いている時かもしれません。

ですから、目的を正しく志高く、他者への貢献視点で設定することが、思っている以上に、とても大切です。

これは、地域創りだけではなく、多国籍組織創りでも、グローバル環境で活躍する人材のための基盤(マインド)形成でも同じです。

企業人にも、経営者にも、アスリートにも、スポーツ指導者にも、教員にも、学生にも、共通して必要なことです。

 

◆スムーズな地域創りのために

  • 地域が目指す「理想の地域像=ビジョン」を確認すること
  • ビジョンには、利己主義など持続可能な発展を妨げる意識を含まないこと
  • 理想の地域創りが、他者や他地域の幸せにも繋がっていると知ること

 

異文化コミュニケーション力を高める上での目標

次に、異文化コミュニケーション力を高める上での目標は以下2点です。

◆異文化コミュニケーションの目標

  1. キテ ヨカッタ!と外国の方が感じるために必要なチームの力(地域の力)を高めること
  2. 外国の方とのコミュニケーションが楽しくなるためのマインドスキルを更に身につけること

 

”グローバルコミュニケーション力”を高めようとする多くの場合、”グローバルコミュニケーション=英語力”と考えがちです。

多くの場合、自治体責任者や、市民、学校の生徒、企業の従業員に対し、外国人講師の講義を受けさせ、英語に慣れる時間と少しのアウトプットの時間を作り、「やはり英語力が基本です。英語、頑張りましょう!」「勇気を持ってコミュニケーションしましょう!」などと締めくくるかもしれません。

 

しかし、それでは一時的な効果しか生み出せず、良質なコミュニケーションから成る豊かな地域創りには繋がりにくいです。

なぜなら、最も重要な以下2つのポイントを省略していることが多いからです。

  1. 地域ぐるみの重要性
  2. 良質なグローバルコミュニケーションに欠かせないマインド

 

これらを省略し、英語力が大切!中国語!ジェスチャー!コミュニケーションに勇気を持つ!コミュニケーションはスキルが大切!お役立ち異文化情報!多言語シート!などを学び用意しても、それらのスキルや情報は有効に活かせません。

むしろ、上記2つのポイントさえ踏まえれば、語学力も、ジェスチャーも、異文化情報も、誤解を恐れず言えば、”何でも良い・・・”と日頃からお伝えしています。

スキルも情報も、もちろん大切なのですが、人それぞれのスキル、情報、コミュニケーションスタイルで、良いではないかと思います。

それに、マインドが追いついていなければ、結局、語学力向上へのモチベーションも続かないものです。

「真の異文化理解教育」記事はこちらから

 

地域創りや、コミュニケーション力向上などの取組みは、正しい目的を設定し、始めることが大切です。

愛のある、高い志をもって、地域創りを始めましょう。

愛のある、高い志をもって、 ビジョンを設定することから始めましょう。

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