【グローバル人材㉔】多様性・異文化の受け入れ方【2段階】
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【グローバル人材㉔】多様性・異文化の受け入れ方【2段階】
前回の記事で、「多様性の理解と受け入れ」について確認し、あなたの「多様性の受け入れ度」を確認しました。
そして、多様性の受け入れ度が低かった人は、何故自分が多様性を受入れることに抵抗があるのか?ということを、自問自答してみましょう、とお伝えしました。いかがでしたか?
今回は、多様性が受入れられない仕組みと、簡単な受け入れ方について解説します。
多様性が受け入れられない仕組み
多様性を受け入れることが苦手な人、つまり、自分と異なる性質の人を見て「相手の行動を不快に感じる」「相手が理解できなくて苦しむ」人は、相手のことを、自分の常識で理解しようと必死なのかもしれません。
「非常識!理解できない!」と。
それはイコール、
「自分の常識と違う!!」
「自分の価値観では理解できない!!」 ということです。
「自分が正しい、それ以外は間違い」と思っているのかもしれません。
頭の中には、Bad or Goodしかなく、Different(違う)が存在していないかもしれません。
良い悪いではなく、そのような特徴がある考え方、ということです。
◆多様性・異文化の受け入れができない仕組み
- 全てのことを「自分の物差し」「自分の価値感」でジャッジしようとしている
- 自分の価値感をGood、それ以外をBadと、無意識に位置づけている
- 物事や他者を、「優劣」「Good or Bad」に当てはめ、片付けている
多様性の受入れ・異文化受容2つの段階
まず、多様性の受け入れ・異文化受容には、2つの段階があります。
- 異文化「認知」で一旦やり過ごす
- 本当の異文化受容
最終的に到達したいのは段階2ですが、次から次に目の前に現れる異文化を受入れる立場にある人は、まずは段階1でやり過ごしても良いと思います。
今回は、段階1「異文化認知でやり過ごす」方法についてです。
異文化「認知」だけでも一旦は良い
世界195か国全ての国の文化や価値観を理解することは難しいでしょう。
同じ日本人同士でも、地域が異なれば、文化も異なります。
たとえ同じ家族であっても、正反対の価値観で生きていることもあります。
そのひとつひとつの異なる価値観を、自分の価値観に当てはめ、必死に理解しようとするより、ありのまま認める、それだけで良いのです。
自分と異なる性質や異文化は理解しようとするより「認知」で充分。
まずは、受け入れる心が大切です。
スムーズに多様性を受け入れるコツ
多様性を受入れるコツはシンプルです。
Step1・・・「へぇ~!」「そうなのね!」ありのままを受け入れる
Step2・・・「何か理由があるのだろう」「そういう文化、考えなのか!」好意的に見る
自分とは異なる性質の人や、あなたが見たことのないような行動をする異文化に生きる人々のことをスムーズに受け入れるには、
Step1、まずは「なるほど」「へぇ~」と、ありのままを認めます。
Step2、次に、その人やその行為を好意的に見る、あなたなりに好意的に見れば充分です。
実際に、異文化行為には、好意的に見る・見たくなるような背景が、確かに多々あります。
以下の記事をご覧ください。
大きな声の団体客がいた場合
たとえば、レストランの他のテーブルで騒がしく盛り上がっている人々がいたとしたら、
Step1「おぉ~、盛り上がっているね」ですね。「うるさいなぁ!」ではなく。
そして、Step2「何かお祝い事があるのかな」とか「何十年ぶりに会った友達同士なのかな」のように好意的に考えます。
「公共の場で騒ぐとは非常識!」ではありません。
段階1の「異文化認知」は、元々人を受入れる心が広い人には充分かもしれません。
野球経験者ならば、抵抗なくソフトボールをできる、ようなものです。
しかし、スポーツ経験ゼロの人がソフトボールをするには、基礎的な準備が色々必要になります。
それが、段階2「本当の異文化受容」です。
元々、他者受容の習慣が身についていなければ、段階1の方法は使えません。
上記Step1&2を見て、
- 「そんなにシンプルなことだったのか」と思えば、受容の習慣が身についている人です
- 「そう簡単には捉えられない」と思えば、段階2が唯一の異文化受容力を得る方法です
異文化受容力・多様性の受け入れ方
異文化受容力・他者受容力を高める方法です。
- 異文化の背景を知る
- 多様性を受入れる必要性を知る
- 多様性を受入れるための土台を築く(マインド)
1と2については、以下の記事をご覧ください。
3については、以下の記事をご覧ください。
「異質/異文化=我慢してでも受け入れるべき」は間違い
異文化認知とは言っても、どのような行為であっても我慢して認知し受け入れなければいけないのではありません。
一旦、「○○したいのか」という相手の気持ちを受け入れますが、それによってあなたや周囲が困る事情があるのであれば、そのことを説明し互いに歩み寄るためのコミュニケーションを取りましょう。
特に外国人に対してならば、日本の常識が何なのかを知らない相手には充分配慮をしながら。
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