優秀な外国人留学生獲得へ「日本ならではの教育を」

9月入学について、与党のワーキングチームは「国民的合意に一定の期間を要する」と結論づけました。

やはり、期待する利点のひとつは、高等教育の国際化です。

 

しかし、実際学生は、英語力に対する不安もあり、留学を躊躇します。

学びの幅を広げたい!という起点に立ったとき、

語学力に対する不安から、学びに対する熱意がトーンダウンしてしまうことは、勿体ないことです。

是非、「その時」が来たときに、語学力が味方に付くような教育を受けていて欲しいと願います。

 

そして、これは、グローバル人財基盤形成教育でも大切にお伝えしていますが、

「英語力を身につけること」だけに留まることは避け、

「身につけた語学を使うために」を考えた、人財基盤創りを同時に行うことが重要です。

一方、アジア諸国の学生は、グローバルに活躍するため英語圏の大学への留学志向が強いですが、

世界から日本に、優れた学生が留学するためには、

単に、英語での授業を増やすだけではなく、

「日本だからこその教育」を拡充することが大切だと思います。

経営に於いてのみでなく、様々なSDG’sに繋がる日本特有とも言える考え方。

そこから派生する、コミュニケーション、サービス、顧客対応等に対する考え方。

これらは、日本にしかないモノではありません。

しかし、「実践への落とし込み方」は、日本独特のモノがあると思います。

外国人留学生が、「日本人の考え方・動き方」を知る機会を持つことは、貴重な経験になるでしょう。

グローバル組織で働いている人にとっては当たり前のことかもしれませんが、

多様性を活かして貰うために日本企業で働き始めた外国籍従業員が、

彼らの良さを活かす前の準備として、日本人・日本のビジネス文化・日本のCS・企業文化等を深く理解したとき、

外国籍従業員の多くは、初めて「外国人の自分が日本企業で働く意味」を理解し、

「自分がここで働くことの価値」を自ら見出そうとします。

この状態になった人財は、周囲と成果を出し始めるのですが、

それは、彼らが、自国や自分の働き方に、日本のそれを融合させることの大きさに気付くからです。

 

日本の考え方が素晴らしいから取り入れるべきだと主張したいのではありません。

どの国の考え方・働き方も素晴らしいのです。

ただ、私が見てきた外国人が成果をどんどん出し始めるとき、

彼らは、日本の価値に良い刺激を受けているときです。

そしてこれは、日本で働く場合のみ言えることではないと感じています。

外国人留学生が、この部分をどう理解し、アウトプットするのかを考えると、

世界の将来が楽しみになります。

what’s the value to learn in Japan?

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