【学生たちへ】⑭ビジョンを叶えていくための考え方(2/3)
※コラム【学生たちへ】は、これからの未来を創っていく若い方へ向けて書いています。
私は、グローバル人財基盤形成教育を行っているHiranoです。
どのような環境にいても、自分や仲間の魅力や能力を最大限に活かしながら、
実際に社会で活躍している人たちが持っている要素を分析し、教育に活かしています。
そんな私が、生徒や先生、保護者、社会人の受講者と関わる中で気づいたことを、コラムで紹介しています。
今日のテーマは、「ビジョンを叶えていくための考え方」です。
ビジョンを叶えていくための考え方 2/3
前回のコラムに引き続き、ビジョンを叶えていく人が身につけている考え方を紹介します。
ひとつめの考え方は、「人の幸せ」を理想の一番上に掲げることでした。
他にも、ビジョンを叶えている人が行っていることがあります。
「自分ごと」の範囲が広い
実際にビジョンを叶えながらイキイキと活躍している人々は、周りの人のことを良く考えています。
「これをすれば、あの人が助かるだろう」「あの人の問題は解決したのかな」
「この人にあの人を紹介すれば、彼らは共に良い仕事ができるかもしれない」などという考えが、
いくつも同時に頭の中に入っています。
実際に誰かを助けても、人を紹介してあげても、自分には何のメリットもありません。
でも、「自分にメリットがあるかどうか」「自分の労力が奪われず疲れないかどうか」が
行動を起こす判断基準では、全くないのです。
「あの人が助かるか」「彼らの仕事がうまくいくか」「この人がスムーズに問題を解決できるか」「仲間が喜ぶか」などという、「相手の幸せを本気で願うこと」から自然に行動が生まれているのです。
簡単に言うと、「自分ごとの範囲が広い」ということです。
自分ごととして捉える範囲が広いと狭いでは、具体的にどのような違いが見られるのでしょうか。
行動例を見てみましょう。
|
「自分ごと」の範囲が広い人 | 「自分ごと」の範囲が狭い人 |
クリスマス会 | 会場やパーティー物品を用意する人の
負担を想像し手伝いを申し出る |
会開始時間に会場に着き、
会が終われば片付けず帰る |
近所に
大雨が降った |
被害で困っている人がいないか確認し、
いれば支援の手を差し伸べる |
自宅の片付けが終われば
あとは知らない |
サッカーの
試合に参加 |
会場設営は他校が担当でも、
自分にできることを探して手伝う |
会場設営が忙しそうでも、
自分の担当ではないので見ているだけ |
敵チームの
選手が怪我 |
怪我をした選手に手を差し伸べ、
応急手当てをする |
敵チーム選手の怪我に興味はなく、
関心事は自分達が勝つことだけ |
目が
不自由な人 |
困っている様子なので、
声を掛ける |
自分の家族ではないから、
助ける必要もない |
電車の中の
年配者 |
年配者が電車内で立っていて
疲れたり転んでは困るので、席を譲る |
友達とのお喋りやスマホに夢中で、
年配者の存在に気付かない |
「自分ごと」として捉える範囲が、自分だけに留まってはいないのが、
ビジョンを実際に叶え、イキイキと活躍している人の特徴ということです。
自分の周りにいる人や、会ったことない人のことまでを「自分ごと」として捉えています。
自分ごととして捉えられる範囲が広ければ広いほど、その人は心が豊かなのかもしれません。
あなたやあなたの家族は、どちらの傾向があると思いますか。
あなたはどちらの行動に、人としての魅力を感じますか。