地域創りを支える「異文化教育講師・語学上級者」に欠かせない要素
【地域創り】のコラムは、「外国人の増加」と「地域住民の幸せ」が両立する地域創りとその連鎖におけるポイントを紹介しています。
地域創りを支える「異文化教育講師・語学上級者」に欠かせない要素
自治体や地域において、異文化理解・コミュニケーションの講義をする講師や、英語等の語学がお上手な方は、既に外国人とのコミュニケーションを楽しんでいたり、英語が苦手な日本人を助けているかもしれませんが、講師や英語上級者の方にひとつ知っていただきたいことがあります。
外国人と良質なコミュニケーションを築いている地域や会社には、大切な共通点があります。
それは、「コミュニケーションの講師や語学上級者が、その存在をプラスに活かしている」ということです。
とある語学上級者の存在①
とあるお店で働く英語通訳コンシェルジュは、当然英語は上級で、外国人とのコミュニケーション経験も豊富で、英語が苦手な日本人従業員に代わり、通訳を行っていました。
ある時その通訳コンシェルジュは、英語の難しさに悩みながらも外国人とのコミュニケーションに一歩を踏み出してみようと頑張る決意をした日本人の同僚たちに、アドバイスをしていました。
「○○という言葉は和製英語で外国人には全く通じないから使わないように!」
「○○と言ってしまうと、外国人は誤解してしまうので絶対に言わないように!」
「その発音だと通じないので、もっとこう発音してください!」
その通訳コンシェルジュは、英語が通じないというリスクを避けようと必死でした。
そこにこだわらざるを得ない理由が、きっと色々とあるのでしょう。
日本人従業員が間違った英語で対応した結果起こったトラブルを、毎日のように解決して回り、疲れていたのかもしれません。
しかし結果、周りにいた日本人従業員たちは、「やっぱり英語は難しい。私の英語力では誤解されてトラブルになってしまうだろう。やはり私は外国人に話しかけないほうがよいだろう」という気持ちになってしまいました。
とある語学上級者の存在②
別のお店で働く英語通訳コンシェルジュの口癖は、「英語より心です!通じなければ私が行くからどんどん外国人のお客さまに話しかけてください!」でした。
そして実際に通じなくてサポートに出向いたその通訳コンシェルジュは、同僚日本人がその外国人のお客さまに伝えたかった思いまで英語で伝えていました。
その後、同僚には「○○さんのもてなしの気持ちは素晴らしいですね!そのような時は○○と言えば通じますよ!」などと伝え、更にその同僚のもてなし行動を社内で広めたり、従業員のもてなしの心が外国人に通じやすくなるための英語マニュアルを作成していました。
結果、従業員の英語向上意欲はどんどん高まっていきました。
講師や語学上級者がその存在をプラスに活かす
講師や語学上級者の方にとってもやはり、ビジョンを持って通訳をしているか?が重要ということです。
「良好な異文化コミュニケーションに必要な8要素」記事はこちらから
自分が講師や通訳として働くことで、この地域が外国人にとってどのような存在になることを望み、そのためには、そこにいる、異文化コミュニケーションや英語が苦手な日本人たちがどのような気持ちでいることが大切だと考え、そのために、自分にできることは何なのかを考えて立ち回ること、これが、これからの時代において、地域創りを行う上で求められる能力ではないでしょうか。
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