【学生たちへ】⑨ビジョンの種類

※コラム【学生たちへ】は、これからの未来を創っていく若い方へ向けて書いています。

私は、グローバル人財基盤形成教育を行っているHiranoです。

どのような環境にいても、自分や仲間の魅力や能力を最大限に活かしながら、

実際に社会で活躍している人たちが持っている要素を分析し、教育に活かしています。

そんな私が、生徒や先生、保護者、社会人の受講者と関わる中で気づいたことを、コラムで紹介しています。

 

今日のテーマは、「ビジョンの種類」です。

ビジョンの種類

前回のコラムでは、「ビジョンがある人・ない人」をご紹介しましたが、

ビジョンには種類があります。

それは、「どの視点でビジョンを描いているのか」という点です。

 

「旅人とレンガ職人」

イソップ童話の「旅人とレンガ職人」という話を知っていますか?

ある旅人が町を歩いていると、一人の男が道の脇で難しそうな顔をしながらレンガを積んでいました。

旅人は、その男のそばに立ち止まってたずねました。「ここでいったい何をしているのですか?」

すると、男はこう答えました。

「見ればわかるだろう。レンガ積みをしているのさ。毎日毎日、雨の日も強い風の日も、暑い日も寒い日も1日中レンガ積みだ。

なんでオレはこんなことをしなければならないのか、まったくついてない」

旅人は、その男に「大変ですね」となぐさめの言葉を残して歩き続けました。

 

しばらく行くと、一生懸命レンガを積んでいる別の男に出会いました。

しかし、その男は、先ほどの男ほどつらそうには見えませんでした。

そこで、また旅人はたずねました。

「ここでいったい何をしているのですか?」すると、男はこう答えました。

「オレはね、ここで大きな壁を作っているんだよ。これがオレの仕事でね」

旅人は「それは大変ですね」と、いたわりの言葉をかけました。

すると、意外な言葉が返ってきました。

「なんてことはないよ。この仕事でオレは家族を養ってるんだ。この仕事があるから家族全員が食べていけるのだから、大変だなんて言ったらバチが当たるよ」

旅人は、その男に励ましの言葉を残して歩き続けました。

 

さらにもう少し歩くと、別の男がいきいきと楽しそうにレンガを積んでいました。

旅人は興味深くたずねました。

「ここでいったい何をしているのですか?」すると、男は目を輝かせてこう答えました。

「ああ、オレたちのことかい? オレたちは歴史に残る偉大な大聖堂をつくっているんだ」

旅人は「それは大変ですね」と、いたわりの言葉をかけました。すると男は、楽しそうにこう返してきました。

「とんでもない。ここで多くの人が祝福を受け、悲しみを払うんだぜ! 素晴らしいだろう!」

旅人は、その男にお礼の言葉を残して、元気いっぱいに歩き始めました。

引用:イソップ童話

三人のレンガ職人が登場しましたね。

それぞれの言葉について、あなたはどう感じましたか?

 

視点の違い

レンガ職人の言葉を元に、「どのような視点に意識があるか」を考えてみましょう。

人によって異なる三つの視点(レベル)が見えてきませんか?

その視点のレベルはそれぞれ、ビジョンレベル、目標レベル、作業レベルです。

 

「あなたの仕事はなんですか?」という質問をされた以下の職業の人々の答えを比較し、

それぞれの人の「見ている視点」がどのように違うのかを思い出してみましょう。

 

レンガ職人の場合

「あなたの仕事は何ですか?」

  1. レンガを積むこと
  2. レンガで壁を作ること
  3. 多くの人が祝福を受け悲しみを癒やす大切な場所を作ること

サッカー選手の場合

「あなたの仕事は何ですか?」

  1. ボールを蹴ること
  2. チームが勝つために頑張ること
  3. チームが勝ち、自分達のサッカーを通して多くの子供に夢と希望を与えること

教師の場合

「あなたの仕事は何ですか?」

  1.  勉強を教えること
  2. 生徒が受験合格するよう勉強を教えること
  3. 生徒が自分を活かし、幸せな人生を送り、人の役に立つ生き方をするために必要な知識と強く豊かな心を得るための時間に関わること

 

「ビジョンレベル」にまで視点を高める

ビジョンを設定するとき、つまり、「自分がどのようになりたいか」「何を達成したいか」

「どのような人生を送りたいか」などという理想や目標イメージを決めるときは、

是非「ビジョンレベル」にまで視点を高めて設定してください。

つまり、自分の存在や活動、仕事などが、「何に繋がっていくのか」「誰の幸せに繋がっていくのか」

「何の役に立つのか」という視点を持って設定するということです!

「ビジョンレベル」だけでは不充分

しかし、ビジョンレベルだけでは不充分です。

ビジョンから逆算した「目標レベル」と「作業レベル」における目標が必要です。

 

レンガ職人で言えば、ビジョンレベルで思い描く理想イメージがあり、

それを実現するために「レンガで壁を作る」という目標が生まれます。

更に、レンガで壁を作るために、「レンガをしっかり隙間なく積み上げる」という作業レベルでの目標(行動目標)が決まるのです。

 

つまり、三つの視点はすべてが必要なのです。

ただし順番は、ビジョンレベルから設定することが大切なのです。

 

あなたのビジョンを設定する

さぁ、できる人は、あなた自身のビジョンを設定していってください。

自由な発想で、文字、絵、写真、音、動画などを使って、自分らしいビジョンを作ってみましょう。

ビジョン設定は、人によってスピードも、設定回数(改訂回数)も違います。

そして、活躍する人であれば、生きている限りビジョン設定をし、

自分の成長と共に、ビジョンも成長していくでしょう。

無理をせずあなたのペースで行うことが大切だということを覚えておいてください。

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